MAKING THE ROAD人事部の皆様向けコラム

【Vol.19】組織と個人の大義名分

適正化

ご覧頂きありがとうございます。

先日クライアントが進めている働き方改革プロジェクトのキックオフミーティングの
ファシリテーターを努めさせて頂きました。

折角の機会ですので、働き方改革プロジェクトの内容説明に加えて、
2点をプロジェクトメンバーの方々に議論をして頂きました。
(マスク着用、換気の実施等の感染防止対策を講じています)

『なぜ働き方改革プロジェクトをするのか?』(組織にとっての大義名分)

『働き方改革の自分にとっての意味は何か?』(個人にとっての大義名分)

2の目の問いの個人にとっての大義名分を考えて共有して頂くことで
このプロジェクトを進める上での当事者意識を醸成することが狙いです。

組織にとっての大義名分だけで物事を進めようとすると「トップが言っているから」
などといった『やらされ感』にどうしても繋がってしまいます。

組織にとっての大義名分は同じでも、個人にとっての大義名分は千差万別です。

物事に興味や関心を持つことで意欲が沸き起こり、
達成感や満足感、充実感を得たいという人の内面的な要因によって動機付けられることを
内発的動機付けと言います。

「やる気スイッチ」と呼ばれるものですが、当然ながら個別性が強く、個人によって異なります。

キックオフミーティングでも
「将来の組織の為」
「自分の夢やキャリアの為」
「部下や後輩の為」
等々と様々な意見が出ていましたが、それが大切なのです。

またプロジェクトメンバーの方々は働き方改革の施策の検討と
それぞれの職場での普及・実行することが役割として求められます。

職場での普及・実行の際にも組織の大義名分だけで進めようとすると
説得力に欠けてしまい、ベクトルを合わせることは難しくなります。

プロジェクトメンバーの方々がそれぞれの職場のベクトルを合わせていく為には、
ビジョンやゴールを自分の言葉で発信することが不可欠です。

ビジョンやゴールの共有にあたってもどこかで聞いたようなきれいな言葉よりも
たとえ拙くても自分の想いや考えを込めた自分の言葉で伝えたほうが説得力が増します。

今後のプロジェクトを実行する際にも、自分にとっての大義名分を語らなければいけない場面は多々想定されます。

その為の準備という位置付けでキックオフミーティングで個人の大義名分を考える時間を
敢えて考察、議論する時間を設けさせて頂きました。

部下や後輩をお持ちの方は「部下や後輩にとっての仕事の意味は何か?」を問いかけて
頂くと良いでしょう。

部下や後輩の内発的動機を把握する為のヒントが出てくるかもしれません。

今後、この働き方改革プロジェクトは人事制度の見直しとITツールの導入による生産性向上を
進めていくことになります。

このコラムでもこのプロジェクトの進捗や内容を書ける範囲で書いていこうと
思っています。

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