MAKING THE ROAD人事部の皆様向けコラム

【Vol.27】能力・才能を考える

育成

先週はある大学で就職活動を控えた2022卒の学生さんに向けてキャリアデザインをテーマに
講義を実施させて頂きました。

90分の講義はオンラインで実施でしたが、ワークショップ形式で実施をしたい為
極力カメラとマイクを入れた状態で講義を実施させて頂きました。

学生の皆さんもオンラインでの授業が多いようで、操作もチャットも慣れていましたね。

採用活動をオンライン対応をする会社は引き続き増加するので、オンラインで適切に他者に伝えたいことを伝え聴いてることを伝えるコツを掴んでおくと良いでしょうね。

ここ数年この講義を実施させて頂いているのですが、学生さんの受講姿勢の変化が顕著でした。真剣みが違うのです。

大学の先生も仰っていましたが、コロナ関連の経済や雇用に関するネガティブな情報に不安感が募っているでしょう。
過度に悲観的にならずに伸びてる業種や職種もあるので適切な情報収集をして頂きたいですね。

講義のテーマはキャリアデザインでしたが、就職活動の成功に向けたノウハウではなく長い職業人生を充実したものにすることに主眼を置いて実施をさせて頂きました。
自分らしいありたい姿をデザインし、自分らしい強みを自覚的に発揮し、能力開発をする為に機会を獲得し続けることはあらゆるビジネスパーソンが問われ続けるテーマであることが理由です。

自分らしい強みは今回のコラムのサムネのようにWill(価値観や欲求・願望)、Can(能力や才能)、Must(役割や期待)の円が3つ重なり合うものです。
この3つの円をバランスよく大きく膨らましていくことによって自分らしい強みが増えていきます。

例えば能力開発ばかりしていても、それ自体を発揮する機会がなければ宝の持ち腐れになりますし、能力が小さいのにやりたいことばかりやろうとしても、成功の可能性が低いと見なされれば機会は提供されません。
(新入社員に大きな仕事を任せにくいのはこの為です)

今日のコラムでは能力・才能を考える際の着眼点をご紹介したいと思います。

まずこれまでの経験を振り返って自身の成功体験を出来れば10個書き出してみましょう。
10個が厳しい場合は5個でも7個でも結構です。
ただし多ければ多いほど分析できる要素が増えますので多く書き出すことをおすすめします。

またその際に周囲から良い評価(表彰された等)を受けた経験だけでなく、自身にとって手ごたえのあった経験でも構いません。

例:周囲はあまり気付いていないが使用している帳票を目的別に整理してひとつにまとめて自主的に生産性を向上させた。

成功体験を書き出すことが出来たら、成功体験の中で発揮した・身に付けたと考えられる能力を下記の着眼点で整理をしましょう。

・経験

・スキルや技術

・人脈

・ノウハウや知識

・性格や人柄

・資格

一つ一つの成功体験から導き出しても結構ですし、複数の成功体験を複合的に導き出しても結構です。

導きだすことが出来たらもし可能であれば周囲の方に話してみましょう。
言葉にする時に違和感を感じるものがあれば、他の表現にする等必要に応じて修正を加えます。

どんな方も手応えのある成功体験は保有しているはずですし、能力・才能はたくさんお持ちです。

多少強気でも良いので、自分自身の能力や才能を言語化し自覚的になることは自己効力にも繋がりますので定期的に実施していきたいですね。

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