MAKING THE ROAD人事部の皆様向けコラム

【Vol.28】仕事の価値観を考える

育成

ご覧頂きありがとうございます。

今回のコラムは前回のコラムの続きとなっています。
(↓前回のコラムはこちらからご確認下さい)

【Vol.27】能力・才能を考える
先週はある大学で就職活動を控えた2022卒の学生さんに向けてキャリアデザインをテーマに 講義を実施させて頂きました。 90分の講義はオンラインで実施でしたが、ワークショップ形式で実施をしたい為 極力カメラとマイクを入れた状態で講義...

今回は自分らしい強みを考える3つの視点であるWill(価値観や欲求・願望)、Can(能力や才能)、Must(役割や期待)のうちWillと呼ばれる価値観について考えていきたいと思います。

仕事の価値観(Will)とは、仕事をする上で大切にしたいことやこだわり、信条といったような働くことの源泉となっているものを言います(モチベーションリソースという言い方をすることがあります)

自分自身の仕事に対する価値観を言語化し把握しておくことは内発的動機を引き出す為のヒントを得ることができます。

動機付けには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」といった2つの種類があります。

外発的動機付けとは、強制や懲罰、評価や報酬などが要因となって動機付けられることです。

例えば「これができたら10万円もらえるよ」とか「あれをやって下さい!(命令)」といったようなことですね。

メリットとしては汎用性が高く短時間で強い動機付けをして行動化することが可能です。
(10万円もらえるとなると多くの人がやってみようと思いますよね)

デメリットとしては下記が挙げられます。

・持続性がなく、期待以上の成果が出ない。
 →「やって下さい」と言われたことだけやるようになりますね。

・指示待ちになり、その状態に慣れてしまうとより強い動機付けが必要になる。
 →自分で考えることが少なくなりますね。

・やる気がある人のモチベーションが低下することがある。
 →勉強しようとしている時に「勉強しろ」と言われるとやる気が無くなりますよね。

一方で内発的動機付けとは、物事に興味や関心を持つことで意欲が沸き起こり、達成感や満足感、充実感を得たいという人の内面的な要因によって動機付けられることです。この内面的な要因こそが価値観ですね。

メリットとしては持続性と創造性があるので高い生産性を発揮することができます。

デメリットとしては一人ひとり保有している仕事の価値観が異なりますので個別性が強く、把握するまでに時間がかかる点です。

外発的動機付け、内発的動機付けのどちらが良い悪いということではなく、状況によって両方を使い分けることが大切です。(緊急時やピンチの時には「やって下さい」という指揮官スタイルが効果的なことはよくあります)

仕事の価値観を把握するには、自分自身が仕事において何を大切にしているかと自問自答すると良いでしょう。
例えば下記のような問いを自分自身に投げかけます。

・自由にふるまうことが好きか?ある程度のルールや規則があったほうが心地良いか?

・専門性を高めたいか?総合性を高めたいか?

・コツコツと仕事をすることが好きか?大胆に仕事を進めることが好きか?

・満足を得ることが好きか?満足を与えることが好きか?

・個人で動くことが好きか?チームで動くことが好きか?

自身の仕事の価値観は、就職や転職の際に誰もが考えることですが、
人生の節目となるライフイベントや時間の経過、年代によって変化するものと考えられています。

自分自身の価値観は定期的に把握するようにしていくと良いと思いますし、
自分自身の仕事の価値観を把握したら仕事にとってプラスになるようにしていきたいですね。

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