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特定の場所に人が集合することを前提としていた様々なことが
ZoomやTeams、Skypeといったオンラインツールを活用して実施されています。
「やってみたら案外出来るものだ!」と手応えを得ている方がいる一方で
「やってみたけど難しいので、触りたくない!」という声も聞いています。
経験学習のサイクル上の「実践」で失敗経験が起きてしまい、
その後の振り返りが出来ずに「ノウハウ化」進めないと
極めて勿体ない経験をしたことになります。
【経験学習のサイクル】
①目標設定
↓
②実践
↓
③振り返り
↓
④ノウハウ化
*①→④のサイクルを再び①へとぐるぐると回すことで成長をスパイラルアップさせます。
成功経験からも失敗経験からも学ぶことは多いものですが、
特に失敗経験をしてしまうと心情的に「もう嫌…」状態になってしまうのも人情です。
特にオンラインツールだとテクニカルなトラブルも頻繁に起こります。
(参加者がログインできない、画面共有するとフリーズする…etc)
これらのことは事前に接続できるか確認する機会を設けたり、
参加者の方の画面をオフにする等といった解決法がありますが、
それらを万全に準備をしたとしても、いざ蓋を開けてみると様々なトラブルが発生してしまいます。
(WEB会議にご家族やペットが映るなんていうことも微笑ましい光景はあるあるですね)
「どんなに準備してもトラブルが起きるもの」
と気楽に構えてその場その場で落ち着いて対処し、
トラブルを楽しめるようになるとこっちのものです。
ミーティングやセミナーの進行にあたっては、
ファシリテーションの4つのポイントを留意するようにしましょう。
【ファシリテーションの4つのポイント】
①場のデザイン(雰囲気作りや論点の明確化、ルールや進め方の共有)
②コミュニケーション(オープンクエスチョン、傾聴、要約化)
③見える化(ポイントを箇条書きで整理する、フレームワークを活用する)
④意見をまとめる(意見の一致点を見出したり、統合していく)
対面を前提としたスキルですが、特性を理解さえすればオンラインでも応用可能です。
オンラインの2つの大きな特性と対処法をご紹介したいと思います。
オンラインの特性①
「リアクションによる理解度が分かりにくい」
対面の場合は、表情やあいづちや頷きといった相手の反応によって
理解度を推し量った上で、内容や進め方を調整することが可能です。
しかしオンラインの場合だとこれらが全く掴めません。
場のデザインをする際の進め方として、
「OKならば手で〇、NGならば手でNGをする」
といったような共通ルールを設定して、協力を求めると良いでしょう。
参加者にオンラインではリアクションが掴みづらいことを説明して、
普段よりもオーバーなアクションを取ってもらうよう協力を求めることも1案です。
また画面がオフの方がいる場合には、
拍手は「888888(拍手のパチパチ)と入れる」
といったようにチャット機能で反応を入れてもらうようにしましょう。
オンラインの特性②
「双方向性が無いと受講者が飽きる、かつ主催者も辛い」
対面で講義形式の一方的なレクチャーをされてもかなり辛いものがありますが、
オンラインだと辛さが倍増します。
「参加しているのに参加していない」状態に陥る為、画面をオフにして
スマホを見るなんてことに繋がってしまいます。
20分~30分を1つの区切りとして個人ワークや話す機会(誰かを指名しても良いです)
を設けるようにして話者や主体のスイッチを行い集中力と緊張感を維持するようにしましょう。
主催者にしても一方的に自分のパソコンに話し続けるというのは
孤独感が出てきてしまい、とても辛い時間となってしまいます。
これ以外にも細々としたことは多々発生しますが、この2つを大きく意識すると
双方向のやりとりが発生しますので、キャッチボールを繰り返すことで
楽しみに繋がることができます。
ミーティングにしてもセミナーにしても、オンラインツールはあくまで手段です。
ミーティングの目的は、
意見交換や議論を通じて決定したことを持ち帰り、それぞれの仕事に反映することです。
セミナーの目的は、
知ったことや気付いたことを職場に持ち帰り行動や実践に移してもらうことです。
細々したことを意識し過ぎるとオンラインツールを使って
円滑に進めることに意識が向いてしまい本来の目的を見失います。
まずは参加者や受講者に持ち帰ってもらうことを目標に設定して
経験学習のサイクルを回していくことをお勧めします。
多少のトラブルがあったとしても、「目的を達成出来れば良い」と割り切って進めることが
出来れば、気持ちにもゆとりが出ますのでお勧めです。